「学校行かないの?」がつらい理由。不登校の子への声かけで悩んだ私の話

不登校

朝、子どもの顔を見た瞬間、今日は何て声をかけようか、そればかり考えていませんか。
何を言っても正解が分からなくて、結局黙ってしまう。そんな日、私はたくさんありました。

「なんで学校に行かないの」。
何気なく口にしたその一言で、子どもの表情がふっと曇るが分かりました。
責めたつもりはなかったけど、子どもには「責められた」と伝わってしまう。
声かけって、本当に難しいですよね。

この記事は、専門家として上から教える記事ではありません。
今も同じように悩みながら、子どもと向き合っている一人の親として書いています。

なぜ「なんで学校行かないの?」が、子どもを追い詰めてしまうのか

実はこの質問、子ども自身にも答えがないことが多いそうなんです。

うちの子も、以前「なんで行けないのか自分でも分からない」と泣きながら訴えてきたことがあります。

あのとき、はっとしました。
理由が分かっていて行かないわけじゃない。分からないから、余計に苦しんでいる。
そこに「なんで?」と聞かれても、答えようがないですよね。

文部科学省の調査でも、不登校のきっかけとして「不安・抑うつ」や「やる気が出ない」といった、本人にも説明しづらい心の状態が上位に挙がっています(出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm)。
数字で見ても、うちだけが特別なわけじゃないんだと、少し肩の力が抜けました。

理由を聞き出すことより先に、「今、しんどいんだね」と受け止めてあげる。
それだけで、子どもの表情が少し緩む瞬間があります。

良かれと思った言葉が、逆効果になることもある

「ちょっとだけでもいいから頑張ろう」。
私は何度も言いました。励ましたい気持ちからでした。

でも、不登校になるまでの子どもは、実はもうずっと頑張ってきています。
限界まで頑張った結果が、今の状態なんですよね。
そこに「頑張れ」と言われると、「これ以上どう頑張ればいいの」と、追い詰められてしまう。

「学校に行かないなら、家の手伝いしてほしい」。
こんな言葉も、私は言ってしまったことがあります。
何かをさせることで、罪悪感を埋め合わせたかったのかもしれません。
でも子どもにとっては、「学校にも行けない、役に立たないなら何かしろ」と聞こえてしまうことがあるそうです。
言った後で、その表情を見て、しまったと思いました。

良かれと思った言葉ほど、子どもには逆の意味で届くことがある。
これは、私自身が失敗を重ねて学んだことです。

私が実際に変えてみた声のかけ方

完璧な言葉なんて、正直今も分かりません。
それでも、変えてみて子どもの反応が違ったと感じた言葉が、いくつかあります。

「学校は、行ってもいいし、行かなくてもいいよ」。
最初は勇気がいる言葉でした。行かせなくていいのか、という迷いもありました。
でも選択肢を渡すと、子どもの肩の力が抜けるのが分かりました。
行くか行かないかを、自分で選べると感じられたのだと思います。

「いつでも話を聞くからね」。
今すぐ話してほしいわけじゃなく、いつでも聞く準備があるよ、という意味で伝えています。
話さなきゃいけないというプレッシャーを与えないことが、大事なんだと気づきました。

「どうしたら楽になるか、一緒に考えよう」。
解決策を私が用意するのではなく、一緒に考える姿勢を見せる言葉です。
一人で抱えさせない、味方でいる、というメッセージになると感じています。

怒鳴ってしまった日のこと

正直に書きます。

近所の目が怖くて、子どもを無理やり学校に行かせようとして、怒鳴ってしまったことがあります。

怒鳴った後、子どもの顔を見て、後悔しました。
つらいのは自分じゃなく、子どもの方なのに。
周りの目より、目の前の子どもを見なきゃいけなかったのに。

学校に行かせることが子どものためだと思い込んでいました。今でも、あの行動はずっと後悔しています。

今でも、うまく声をかけられない日はあります。
それでも、間違えた日があっても、次の言葉を変えることはできると思うようにしています。

言ってしまった後、どうすればいいか

きつい言葉をかけてしまった日は、その日のうちに一言でいいので伝えるようにしています。
「さっきは、きつい言い方してごめんね」。
たったこれだけで、子どもとの空気が少し変わることがあります。

毎回正解を言おうとすると、親のほうが疲れてしまいます。
うまくいかない日があって当然です。私もまだまだです。

一人で抱えるのがしんどいときは、スクールカウンセラーや教育支援センターなど、話せる場所を持っておくことも助けになりました。
声かけを見直す余裕は、親自身が少し休めているときに生まれるものだと感じています。

今日から使える声かけの言い換え

最後に、避けたい言葉と、言い換えの候補を並べておきます。
迷ったときに、ふと見返してもらえたらと思います。

こう言いそうになったとき言い換えてみる言葉
なんで学校に行かないの?行ってもいいし、行かなくてもいいよ
もっと頑張ろういつでも話を聞くからね
学校に行かないなら〇〇しなさいどうしたら楽になるか、一緒に考えよう

完璧な声かけができる親なんて、たぶんいません。
私もまだ、頭では分かっているのに、実際はうまくいかない日のほうが多いです。
それでも、今日のあなたの「話を聞くよ」の一言は、きっと子どもに届いています。

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